社長BLOG

iPhoneで新聞は生き残れるか?【つぶやきまとめ】

佐々木俊尚さんのつぶやき読んで思いついたこと。

iPhone版雑誌オンラインアプリの紹介 – 雑誌そのまま、ネットで読める – 雑誌オンライン.COM http://www.zasshi-online.co… 雑誌の版面そのままではやっぱりモバイルでは読みにくいことがわかる。産経のiPhoneアプリと同じ。

iPhoneで産経新聞を読むのは確かに大変ですが、進化の余地があると思いました。ごはん食べながら読むのに使えるぐらいまで改善すれば、少なくとも私は有料で定期購読します。今後新聞紙面とiPhone両方で耐えられる紙面レイアウトは考えた方が良いのではないかな。

たとえば、産経iPhoneアプリは倍率を3倍にすれば何とか読めるレベルになります。新聞そのもののレイアウトを1ページ9分割にすれば良いと言うこと。今の段組はiPhoneでは見にくいです。雑誌なら4分割レイアウトにするとか。そのぐらいの覚悟があれば生き残れると思います。

新聞は長い時間をかけて、サイズ、紙質など現在の形に最適化してきたはずです。最近でも、年寄り仕様に文字を大きくしたり。そうした対応をしてきたわけですから、ニューメディアに対しても保守的な最適化をしていくべきだと思います。21世紀のハラキリレイアウトを目指せ!かな

ハラキリを知らない人のために。
「知っておきたい紙面構成のタブー」http://bit.ly/JVroW

購読型のメディアは十分やれる(コストさえ下がれば)

広告料だけが頼りのネットメディアに対して、新聞と雑誌はエンドユーザーからの購読料も収益源になっている。

最近新聞、雑誌はだめだだめだと言われるが、ネットメディアのビジネスモデルに比べれば、よっぽど健全ではないか。

メディアが持つ各要素を構成するコストを購読料に見合う形で下げることができれば、十分良い商売なはずなのだ。

たとえば新聞業界でざっと考えると
・余計な設備はやめる。(支局、ヘリコプターなんかも持ってるらしい)
・妥当な水準まで給料を下げる。
・輪転機は昼間誰かにレンタル、夕刊刷らなくなるんだし。
・配達所も何かに使えないか?クロネコヤマトと一部シェアするとか。

自分のように10年近くふわふわ、ふらふらしたネットの世界に身を置いていると、既存メディアのどっしりとしたところには、ある種のあこがれを感じる。

このどっしり感を活かしつつ、OpenPNEで改革の手伝いができればうれしい。

※自分の母親は新聞が無いと困るという。自分は読んではいないが、新聞代は払っている(もちろん朝日新聞ね)。家族割りなんてやってくれないだろうか。親子の共通の話題がほしいのだよね。

参考ピープル記者発表解説

7/30、朝日新聞社+手嶋屋+芸者東京合同の記者発表を行った。
手嶋屋パートについてだけだが、解説する。

まず、参考ピープルは朝日新聞社初のソーシャルメディアと言う位置づけになる。※ソーシャルメディアについての説明は後のスライドで。

サービスのオーナーは朝日新聞。

ソーシャルメディアの土台の構築は、OpenPNEを使って手嶋屋が担当する。ソーシャルコミュニケーションのキモの部分にあたる。

これだけだと、ネットマニアのための普通のソーシャルメディアになってしまうので、今回のターゲット(35才前後の一般人)に親しんでもらうために、引きの部分を芸者東京が担当する。

次にOpenPNEの説明。

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OpenPNEはすでに数え切れないほどの組織に対してSNSを提供している。

民主党が東京ライフというのを始めた(そしてすぐに閉鎖した)けどこれもOpenPNEを利用して作られている。

非モテSNSも、sexiSNSもだ。
あらゆる組織にソーシャル化の恩恵を与えるのが、自分たちの仕事だ。


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手嶋屋は3つのメディア(マスメディア、インタラクティブメディア、ソーシャルメディア)のうち、ソーシャルメディアを分析している。


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従来のメディアは、メディアを構成するほとんどの要素をメディア事業者自体が自前で作ってきた。読者は読むだけだった。


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それに対し、ソーシャルメディアはコンテンツを作るのも、どの情報をどうやって、誰に配信するかという配信経路も、そしてもちろん読者も、メディアを構成する要素のほとんどを、ユーザー側にゆだねることが特徴だ。
まあ、ソーシャルメディアは、コンテンツがとにかく多様なので、こうしないと採算が取れないという側面もある。

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こうした背景の中、OpenPNEはソーシャルサービスの基盤ソフトウエアとして、参考ピープルの技術上の土台を構築している。ソーシャルなつながりの表現部分であるSNSを基盤にもち、この上に今回のサービスに適したソーシャルアプリケーション群を配置していく。


と言うところ。
朝日新聞初のソーシャルサービスであるところが一番おもしろい。
しかもユーザーの反応を見ながら、機能の調整や拡張をしていくとのこと。
この姿勢が良いと思った。ソーシャルサービスをヒットさせる最低条件だと思う。

新聞社が立ち上げたと言う事実を、会社のしがらみという弱みではなく、新聞社しかできないという、強みになるようにしていきたい。

「誤認逮捕ニュースについて」オバマのソーシャルに対する対応は注目に値する

オバマの失言?で誤認逮捕が非常に大きな問題になったニュース。

時事ドットコム:「誤認逮捕」で沈静化呼び掛け=黒人教授と白人警官招待へ-オバマ米大統領

オバマ大統領はこの日、当事者であるヘンリー・ルイス・ゲーツ教授と、逮捕した白人警察官に電話し、ホワイトハウスに近く招待することを伝えた。オバマ大統領は「3人でビールを飲みながら語り合いたい」と述べた。

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このオバマの対応、SNSの専門家から見るとかなり理にかなっている。

「逃げずに当事者と正面から話し合い、最後はオフ会に持ち込む。」

これは、SNSの勝ちパターンである。

30日の朝日新聞+手嶋屋+芸者東京記者発表、締め切り。 

tejima: 30日の朝日新聞+手嶋屋+芸者東京記者発表、締め切り。 ドタ来るの方。月曜午前中までにご連絡を。#tb #m #fb

新聞×SNS関係者会合についての雑記

GLOCOM庄司さんが関わる新聞×SNS関連の会合に参加させていただいた。

情報のキャリアーとしての新聞は力を失う事はすでに書いたが、会では紙という”物質”のキャリアーとしての優位性はまだ残されていると言う話をした。

話したこと
・新聞業界全体で印刷&配達システムを統合する※たぶんできないと思うけど、できなかったらネットに負けるけど
・印刷&配達システムの能力を極限まで高める。オンデマンド印刷、配送先指定の詳細化、課金スキームの柔軟化
・下水道新聞、プロパン・ブタンニュースなどの業界紙もインフラを利用できるようにする。※こんな業界紙あったの知ってた?

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ほか、小ネタ。

雑誌と同じように新聞にもふろくをつけよう!
・広告タイアップのクリアファイル
・システム手帳のリフィル、週間天気予報、うまい店特集
・ポケットティッシュ
・月に一回新聞のインクを靴墨にする
 ※その新聞で靴を磨けば靴がピカピカになる
・月に一回新聞の紙にフローリングワックスをしみこませる
 ※その新聞で床を磨けばピカピカになる
・月に一回新聞の紙にホウ酸をしみこませる
 ※その新聞をキッチンに置いておけば、ゴキブリが来なくなる

少々冗談が過ぎるかな。

Amazonが配信能力で新聞を超える

Amazonが新型の大型判(9.7インチ画面)Kindleの発売によって、配信能力において新聞を超えようとしている。

新聞ではNY Timesがすぐに飛びつくようだ。そりゃニューヨーク以外にも簡単に毎日配達できるわけだから、大きなチャンスなのだろう。

マスメディアの3つの能力については、以前のブログで話した。
マスメディアの3つの力

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コンテンツは良いのに配信能力で大手に負けていた地方紙や業界紙にとっては大きなプラス。内容はたいしたこと無いのに、配信能力で差をつけていた新聞にはマイナスになる。

配信能力の優位にしがみつかず、本気で制作と信頼で勝負したいメディアと仕事がしたい。

Amazon、9.7インチ画面の新型 Kindleをまもなく発表

新モデル Kindle DX (仮)は事前のうわさどおり大型の 9.7インチ画面を採用。6インチの電子ペーパーバックである旧Kindle / 現行 Kindle 2に対して、新聞や教科書など一覧性の必要なコンテンツに適したデバイスです。

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既存メディアがソーシャルメディアを立ち上げるときによくする失敗

ソーシャルメディア事業者は原則的にコンテンツを作ってはいけない。

でも既存メディアはコンテンツを作って流すことに慣れているので、ついつい自前で(または買ってきて)コンテンツを消費者に提供してしまうのだ。これが既存メディア事業者が引き起こす主な失敗の原因だ。

「一方の消費者が作ったコンテンツをもう一方の消費者が楽しむ」という構図を作ることが、ソーシャルメディア事業者の使命である。

ソーシャルメディア事業者は消費者から上がってくるコンテンツの整理や誘導、インセンティブの提供、たとえば、
コンテンツにランキングをつけたり、ジャンル事に整理分類したり、コンテンツを販売(書籍化など)する際の仲介役を務めたり、ということに専念することが大事である。

マスメディアの3つの力

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1.制作力

コンテンツを作りだす能力。新聞やテレビの記者による取材記事、社説、お天気お姉さんから、局アナまで、メディア事業者から生み出された物をさす。

2.配信力

コンテンツを配信する能力。新聞や折り込みチラシを配布したり、電波に乗せて、映像や音声を多人数に提供すること。

3.信頼

長期間マスメディアを運営してきた信頼。「100年の歴史のある●●新聞に載っていれば、それは事実」という消費者の意識。

これまで独占的、強大な配信能力に支えられているおかげで、マスメディアは発展してきた。

最近、テレビや新聞の元気がなくなってきたのは、配信力が独占的ではなくなり、特に新興メディアに対し相対的に力を失ったことが原因だ。個人でもWEBと検索サイトの組み合わせで、マスメディアと同等以上の強力な配信能力を手に入れることができるようになった。ネットの進化は止まることが無いので、こうして失った配信力の地位はもう取り戻すことができない。

マスメディアは、2.配信力の優位は失われたので、これからは1.制作力ないし3.信頼で頑張っていこうということになる。

3つのメディア

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SNSでソーシャルメディアだ!という話が増えている。
原理原則が好きな自分としては、そもそも論として、ソーシャルメディアにいたるまでのメディアの変遷について、考えてみたい。

1.マスメディア
2.インタラクティブメディア
3.ソーシャルメディア

1.マスメディア
いわゆる新聞、雑誌、ラジオ、テレビなどのメディア。
不特定多数に安価で情報を配信することができる。
メディア事業者=>消費者への単方向通信であることが特徴。

2.インタラクティブメディア
メディア事業者と消費者の双方がコミュニケーションできるメディア。
メディア事業者=>消費者への通信が太く、その逆が細いことが普通。
「テレビにおけるテレゴング」
「ラジオにおけるはがき職人」
「雑誌における読者投稿」
のような位置関係。消費者からの登り通信が増えすぎるとメディア事業者がパンクしてしまうため、あえて細めにしている。

3.ソーシャルメディア
情報発信の主役がメディア事業者ではなく、消費者からの発信になるのがソーシャルメディア。
SNS、pixiv、Youtubeなど一方の消費者が作ったコンテンツを、もう一方の消費者が楽しむというコミュニケーション構造。
メディア事業者は、原則コンテンツはつくらない。

どれがいいか?というのはまた別の話。

※サーバダウンしてからブログが書けなかったのですが、再開します。

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